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屋根を金属カバー工法で改修するデメリット

目次
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工場の屋根改修で広く採用されている金属カバー工法ですが、すべての工場にとって最適とは限りません。屋根重量の増加や、将来的な再改修コストなど、事前に把握しておくべきデメリットもあります。

本記事では、工場屋根に金属カバー工法を採用した場合のメリットに加え、見落とされやすい欠点や注意点を整理。さらに、軽量で機能特性の異なるSOSEI工法との比較を通じて、自社の屋根に適した工法を判断するための視点を提示します。

この記事でわかること
  • 金属カバー工法の費用・工期面のメリット
  • 重量増・下地劣化など事前に見るデメリット
  • 将来の撤去費や別工法まで含めた判断軸

金属カバー工法は既存屋根を撤去しないため、工期や撤去・廃材処分費を抑えやすく、断熱・防音やアスベスト飛散対策にもつながります。一方、屋根重量の増加、下地劣化を解決できない点、将来の再改修・解体時に二重屋根の処分費が増える点には注意が必要です。目先の費用だけでなく、構造状態と将来の改修計画を踏まえて選びます。

屋根の金属カバー工法の
メリット

コストを抑えつつ短工期で
施工できる

金属カバー工法の主なメリットは、改修費用を抑えやすい点にあります。既存屋根を撤去せずに施工するため、撤去費用や廃材処分費を削減できることが特徴です。その結果、葺き替え工事と比べて低コストでの改修が可能。大規模な工場ほど、撤去関連費用の削減効果は数百万円単位に及ぶケースもあります。

また、工期が比較的短い点も見逃せません。既存屋根の撤去工程が不要なため、施工期間や足場設置にかかる日数を短縮しやすくなります。操業を止めずに工事を進められる場合が多く、生産ラインへの影響を最小限に抑えたい工場にとって、合理的な工法といえるでしょう。結果として、工事に伴う機会損失を抑えられる点は、経営面での大きな利点です。

建物の機能向上と
アスベスト対策につながる

金属カバー工法は、単に屋根を新しくするだけでなく、既存屋根を活かしながら建物性能を底上げできる点が特徴です。屋根が二重構造となることで空気層が生まれ、断熱性や防音性の向上が期待できます。

とくに断熱材付きの金属屋根を採用した場合、夏場の工場内温度上昇を抑えやすくなり、空調負荷の軽減や作業環境の改善につながります。雨音の軽減といった副次的な効果もあり、長時間作業を行う現場では無視できないポイントです。

また、古いスレート屋根にアスベストが含まれている場合でも、解体を伴わずに屋根を覆うことで、飛散リスクを抑えた改修が可能。除去工事と比べて、コストや工期、周辺環境への影響を抑えやすい点は、工場改修における現実的なメリットといえるでしょう。

屋根の金属カバー工法の
デメリット

屋根重量の増加による
耐震性への影響

金属カバー工法で注意したいのが、屋根重量の増加です。金属屋根は比較的軽量とされるものの、既存屋根の上に新たな屋根材や下地材を重ねることで、全体では4~5kg/m2程度の荷重が加わります。

築年数の古い工場や、もともと耐荷重に余裕がない建物では、屋根重量の増加が地震時の揺れを大きくし、構造への負担を高める要因となり得ます。工場規模によっては数トン単位の負荷増となるため、施工前に構造計算や耐荷重の確認を行うことが欠かせません。

下地の劣化を解決できない
ケースがある

金属カバー工法は、既存屋根の上から覆う工法であり、根本的な補修ではない点に注意が必要です。対応できるのは屋根表面の不具合に限られるため、下地の状態によっては問題を先送りする形になります。

野地板や母屋が腐食・変形している場合、その上から屋根を被せても下地の劣化は止まりません。施工後は内部を目視できなくなるため、劣化が進行しても発見が遅れるリスクがあります。

下地の傷みが確認された場合には、カバー工法ではなく、下地から補修できる葺き替え工法のほうが適しているケースもあります。表面だけで判断せず、内部結露や腐食の可能性まで含めて検討する必要があります。

将来的な改修・解体時の
コスト増

初期費用の安さに目が向きがちですが、将来的な費用負担にも注意が必要です。再度の屋根改修や建物解体を行う際には、二重構造となった屋根の処分が問題になります。

カバー工法を採用している場合、「既存屋根」と「上から被せた屋根」の両方を撤去・処分する必要があり、その分コストが増加します。当初は安価に見えても、ライフサイクル全体で見ると、葺き替え工法より総費用が高くなる可能性を含んでいる点は否定できません。

目先の工事費だけで判断せず、将来の改修や解体まで見据えた「出口」を想定しておくことが重要です。

金属カバー工法と
SOSEI工法の違い

金属カバー工法のデメリットとして挙げられるのが、屋根重量の増加や、下地との密着性に限界がある点です。こうした課題に対する別の選択肢として、「SOSEI工法」という工法があります。SOSEI工法は、3層構造の特殊樹脂を屋根表面に吹き付けて形成するスプレーカバー工法で、金属カバーと同様に既存屋根を撤去せずに施工できる点が特徴です。

SOSEI工法では、金属屋根の固定に用いるボルトやビスを使用しません。屋根表面と樹脂が一体化する構造のため、面全体で強度を確保しやすく、屋根重量も金属カバー工法より軽量な約2.5kg/m2に抑えられます。凹凸や段差の多い屋根形状にも追従しやすく、隙間が生じにくいことから、防水性の確保という点でも特性の異なる工法といえるでしょう。

比較項目 金属カバー工法 SOSEI工法
雨漏り防止接合部から浸水のリスクあり シームレス(継ぎ目なし)で浸水を防ぐ
断熱・遮熱空気層による断熱(断熱材追加も可) 吹き付けフォーム層による高い外断熱効果
重量(耐震)やや重くなる 金属カバー工法に比べ軽量
工場の稼働そのまま稼働可能 そのまま稼働可能
まとめ
工法の良し悪しではなく
「前提条件」で判断する

工場の屋根改修で起こるトラブルの多くは、工法そのものの欠陥ではなく、屋根や建物の条件に合わない工法を選んでしまうことに起因します。金属カバー工法は、コストや工期の面で有効な選択肢となる一方、屋根重量の増加や将来的な撤去費用といった前提条件を見落とすと、後戻りできない判断になりかねません。

下地強度や耐荷重に余裕があり、将来の改修計画も明確であれば、金属カバー工法は合理的な手段になります。一方で、建物への負荷を抑えたい場合や、下地状態に不安がある工場では、SOSEI工法のような軽量かつ密着性の高い工法が現実的な選択肢となります。重要なのは「どの工法が優れているか」ではなく、「その工法を成立させる条件がそろっているか」という視点です。

屋根の状態により、適した工法は変わります。金属カバー工法では解決が難しいケースやコストがかかりすぎてしまうケースもあるためです。他の工法をお探しの方は、ぜひご覧ください。

屋根の状態に合わせて選ぶ
工場の屋根改修業者3選

ダクトなど凹凸のある屋根

ダクトなど凹凸のある屋根
SOSEI工法
瞬間硬化で凹凸もカバー
短期の施工でコストを抑えやすい

トヨコー

おすすめの理由
  • ダクトなどの凹凸や複雑な形状にも、吹付施工で対応しやすい
  • 屋根表面のみを施工するため、屋内側の操業への影響を抑えながら施工を計画しやすい※1
  • 瞬間硬化により短工期を目指せ、10日間で最大10,000㎡を施工した実績がある※1

フラットで障害のない屋根

フラットで障害のない屋根
金属カバー工法
金属製の屋根材を重ねる工法で
平坦な屋根でコストを抑えやすい

綿半ソリューションズ

おすすめの理由
  • フラットで障害の少ない屋根では、資材加工の手間を抑えやすい
  • 既存屋根を撤去せずに施工するため、操業を止めずに工事できると案内されている※5
  • 外装に穴を開けずに施工でき、切屑などの粉塵が建物内に飛散する心配を抑えられる

剥がれや欠損がある屋根

剥がれや欠損がある屋根
葺き替え
強風でも剥がれにくい屋根に一新し
トータルコストを抑制する

テイガク

おすすめの理由
  • 特許取得済み※2の金属下地による、高い止水性が特徴
  • 強風時の漏水や棟の剥がれに配慮した屋根へ一新できる※3
  • 15年保証※4により、長期的なメンテナンス負担の軽減を目指せる

※1 参照元:トヨコー公式HP(https://www.toyokoh.com/sosei/)2025年12月時点の公式サイトの記載より
※2、3 参照元:テイガク公式HP(https://yanekabeya.com/esunuki/
※4 2025年11月18日にGoogle検索「工場 屋根改修」と検索した際に表示された上位25社の業者のうち、工事保証期間が最長。葺き替えと金属製の棟下地を組み合わせた特定の工事を行うことが条件となります。
※5 参照元:綿半ソリューションズ公式HP(https://wkcover.jp/

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